秘書検定は、どのレベルから受けるべき?

秘書検定って実際どれくらい役立つの?


こういった疑問をお持ちではないですか?

資格選びは、キャリアプランを左右する重要な決断です。秘書検定は「とりあえず取っておけば良い資格」として安易に選択してしまいがちですが、それは大きな間違いです。

級の選択や学習方法を誤ると「数ヶ月も勉強したのに不合格」「合格はしたものの活用できていない」という残念な結果に終わってしまうケースが少なくありません。

この記事では、秘書検定の基礎知識から試験内容、各級の特徴、独学で合格するための学習方法まで解説します。

本記事を読むことで、自分に最適な受験級の選び方や効率的な学習方法が分かります。

秘書検定は、ビジネスの現場で即戦力となる実践的な資格です。

秘書を目指す方だけでなく、就活中の学生や新社会人など、基本的なビジネスマナーを身につけたい人なら、誰でも受験できます。また、何級から受験してもかまいません。

具体的な試験内容は、以下のとおりです。

  • 一般常識
  • 正しい敬語の使い方
  • 電話応対
  • ビジネス文書の作成方法

秘書検定では、どのような仕事でも必要とされる基本的なビジネススキルを体系的に学べます。

資格を取得することで、仕事の基本スキルが身についていることを証明でき、就職や転職時に活かせます。

秘書検定の試験内容は、すべての級において「理論」と「実技」で構成されており、それぞれ60%以上の正答率で合格となります。

「理論」では、上司や来客への適切な対応力など、秘書としての判断能力が問われます。また、秘書業務に関する専門知識やビジネスに必要な一般常識も出題範囲です。

「実技」では、正しい言葉遣いやビジネスマナー、事務用品の知識など、実務で必要なスキルが問われます。また、ビジネスでの社交マナーなど、普段の生活ではあまり経験しない内容も含まれているため、しっかりとした準備が必要です。

秘書検定3級と2級については、従来の会場での試験に加えて、CBT方式での受験も選べます。全国350カ所以上のテストセンターで、平日の午前や夕方など自分の都合に合わせて受験でき、結果もその場で確認できる便利なシステムです。

試験日の3日前まで日程変更が可能なため、仕事や予定に合わせて柔軟に受験できるため、仕事や予定に合わせて柔軟に受験できます。

秘書検定3級

秘書検定3級は、ビジネスマナーの基礎を学ぶ入門レベル。新入社員に求められる基本的なスキルが身につきます。

初めて秘書検定を受ける方におすすめの級で、取得すれば履歴書に記載できます。ただし、就職や転職でアピールできるのは2級からと言われているため、2級と併願するのも良いでしょう。

秘書検定3級で取得できるスキルは以下のとおりです。

  • 仕事の基本となる常識
  • 上司が仕事をしやすくするための気配り
  • 周りから好印象を持たれるための対応の仕方

【秘書検定3級の試験概要】

合格率
(2024年6月)
70.3%
主な受験者高校生
出題形式筆記試験のみ
(選択31問、※記述4問)
※5肢択一問題
試験回数年3回(2月、6月、11月)
費用3,800円(税込み)

秘書検定2級

秘書検定2級は、実践的な場面での判断力が問われる中級レベルの資格。社会人1~3年目に期待されるスキルが身につきます。

履歴書でもアピールできる級なので「就職・転職活動で早めに資格をアピールしたい方」や「すでに社会人経験のある方」は、3級を飛ばして2級に挑戦するのもおすすめです。

秘書検定2級で取得できるスキルは以下のとおりです。

  • 状況に応じた適切な判断力
  • 上司の仕事を効率的にサポートする力
  • 複数の仕事の優先順位づけ

【秘書検定2級の試験概要】

合格率
(2024年6月)
58.4%
主な受験者・就職を意識した大学生
・社会人
出題形式筆記試験のみ
(選択31問※、記述4問)
※5肢択一問題
試験回数年3回(2月、6月、11月)
費用5,200円(税込み)

秘書検定準1級

秘書検定準1級は、中堅秘書として求められる対応力を試す上級レベルの資格で、面接試験もあります。

「秘書職や管理職を目指す方」「キャリアアップを考えている方」また「接客業など対人コミュニケーションが重要な職種の方」におすすめです。

秘書検定準1級で取得できるスキルは以下のとおりです。

  • 上司からの相談への対応力
  • 後輩への指導・アドバイス力
  • 状況判断と問題解決力

【秘書検定準1級の試験概要】

合格率
(2024年6月)
42.5%
主な受験者・就職を意識した大学生
・社会人
出題形式筆記試験
(選択14 問、記述 9 問)

・面接試験
3人1組で約10分間、簡単なロールプレイング(あいさつ、報告、状況対応)
試験回数年2回(6月、11月)
費用6,500円(税込み)

秘書検定1級

秘書検定1級は、経験豊富な秘書に必要とされる先読み力と実践力を問う最上級の資格。経営幹部の秘書を目指す方や、マネジメント層として組織を率いていきたい方におすすめです。

秘書検定1級で取得できるスキルは以下のとおりです。

  • 上司の仕事内容の理解力
  • 先を読んだ行動力
  • 的確な状況判断力

【秘書検定1級の試験概要】

合格率
(2024年6月)
34.4%
主な受験者・現役秘書
・社会人
出題形式・筆記試験
(すべて記述式17問)

・面接試験
2人ずつで15分程度のロールプレイング(報告、応対など)と質疑応答を行う
試験回数年2回(6月、11月)
費用7,800円(税込み)

秘書検定を取得するメリット3つは、以下のとおりです。

  • 社会人に必要な常識やビジネスマナーが身につく
  • 就職・転職活動で有利になる
  • 細かな気配りができるなど好印象を与える

順番に解説します。

社会人に必要な常識やビジネスマナーが身につく

秘書検定の勉強を通じて、社会人として必要な基本マナーが自然と身につきます。

上司やお客様への言葉遣い、気の利いた電話応対、適切な身だしなみの整え方など、ビジネスの現場で求められる振る舞いを体系的に学べます。

また、来客への応対の仕方や、お茶の出し方、スケジュールの上手な管理方法など、日々の仕事で実際に使える実践的なスキルも修得可能です。

これらの知識はどのような職種でも活かせるため、社会人としての基礎力を確実に高めることができます。

就職・転職活動で有利になる

秘書検定の取得は、就職・転職活動での大きな強みとなります。

3級からでも履歴書に記載できますが、就職活動でとくに評価されるのは2級以上です。2級以上の資格は、ビジネスマナーと社会人基礎力が身についていることを客観的に示す証明となるため、企業からの評価も高いでしょう。

また、準1級・1級は面接試験が課されるため、実践的なコミュニケーション力も証明できます。秘書職やキャリアアップを目指す方にとっては、とくに魅力的な資格です。

履歴書への記載は「文部科学省後援 秘書技能検定試験〇級合格」または「秘書技能検定〇級合格」とします。

細かな気配りができるなど好印象を与える

秘書検定の学習では、周りの状況を読み取り、適切な対応を自然に行える力も養えます。

たとえば、名前を思い出せないお客様への丁寧な対応や、上司の予定変更を相手に失礼なく伝える方法など、ビジネスのさまざまな場面で必要とされる気配りの技術が身につきます。

場面に応じた適切な振る舞いができることで、周囲からの信頼も自然と高まっていくでしょう。

秘書検定の独学での合格は、2級までなら十分可能です。

準1級以降は面接試験があるため、家族や友人に協力してもらい、模擬練習をするのが良いでしょう。より効率的に学びたい場合は、対策講座の受講という選択肢もあります。

秘書検定に独学で合格する方法は、以下のとおりです。

  • スケジュールを立てる
  • 自分が使いやすいテキストで勉強する
  • 【準1級・1級】DVDで面接対策をする

順番に解説します。

スケジュールを立てる

秘書検定に独学で合格するためには、まずスケジュール管理が重要です。合格に必要な勉強時間は級によって異なるため、試験日から逆算して計画を立てましょう。

【各級の目安の勉強時間】

3級30時間
2級30~50時間
準1級90~120時間
1級120~150時間

たとえば3級なら1日1時間の学習で1ヶ月程度が目安となります。

「1時間も机に向かう時間がない…」という方は、平日は電車での通勤時間を使って問題集を解き、休日に2時間ほどまとめて学習するなど、自分の生活リズムに合わせた計画を立てましょう。

また、体調不良や急な予定で勉強できない日も考えられます。そのため、試験2週間前までに学習を終える計画を立て、残りの期間は復習や予備日として確保しておくことをおすすめします。

自分が使いやすいテキストで勉強する

テキスト選びは、学習のモチベーションを左右する重要なポイントです。

試験対策には、解説が丁寧で理解しやすいテキストを選びましょう。書店で実際に数ページ読んでみたり、購入者の口コミをチェックしたりして、確認してみてください。

とくに短時間での学習を考えている方は、重要ポイントが太字で強調されていたり、図解やイラストで視覚的に理解できるテキストがおすすめです。

また、マナーや所作の学習では、写真や図解での解説が豊富な教材が理解の助けになります。

迷った場合は、秘書検定の公式テキスト「早稲田教育出版」を選んでおけば間違いありません。試験の出題傾向に沿った内容で、基礎からしっかり学べます。

【準1級・1級】DVDで面接対策をする

準1級・1級の面接試験対策には、DVDでの学習が効果的です。

入室の仕方から退室まで、面接官への受け答えや立ち居振る舞いなど、求められるポイントを映像で確認できるため理解しやすいでしょう。

学んだ内容は実際に練習することが大切です。家族や友人に面接官役を依頼し、本番同様にスーツを着用して模擬面接をしてみましょう。

声の大きさや明るさ、言葉遣いの丁寧さなど、客観的なフィードバックをもらうことで、自分では気づかない改善点が見つかります。

面接試験用のDVD付きテキストをお探しの場合は、秘書検定の公式テキスト「早稲田教育出版」がおすすめです。試験で求められる基準に沿った内容で、確実な対策が可能です。

秘書検定は、基本的なビジネスマナーを身につけられるため、秘書を目指す方だけでなく、就活中の学生や新社会人などにも人気の資格です。

就職や転職時にアピールしたい場合は、2級以上の取得を目指すと良いでしょう。現役秘書や社会人の方で、キャリアアップを目指す方は準1級や1級の取得もおすすめです。

独学での合格を目指す際は、各級の目安勉強時間から逆算して、スケジュールを立てましょう。準1級や1級は面接試験もあるため、DVD付きのテキストで勉強し、練習してみてください。

多くの人にメリットのある秘書検定は、3級・2級ならCBT方式で自分の都合に合わせて受験できます。まずは自分のレベルに合った級から挑戦してみませんか。

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