Google Meetは、ビジネスや教育の現場で手軽にビデオ会議ができる便利なツールです。しかし、「無料版だと時間制限があるの?」「何人で何分まで使えるの?」と調べている方もいるのではないでしょうか。

結論からお伝えすると、無料版のGoogle Meetには時間制限があり、3名以上のグループ会議は60分で自動終了します。この記事では、時間制限の具体的な動作や画面表示と、実質的に時間を延長する方法を分かりやすく解説します。

さらに、有料版や他のWeb会議ツールとの時間制限の違いや、機能の違いも比較します。ぜひ最後まで読んで、適したツールを見つける参考にしてください。

無料版のGoogle Meetの時間制限は、会議の参加人数によって決まります。

会議の参加者が2名までの場合は、最長24時間です。1対1での打ち合わせや、1人でリハーサルをする場合などは、実質無制限で利用できます。

一方で、3名以上のグループ会議は60分で自動的に終了します。入退室により2名以下の時間帯があっても、3名以上がそろってから60分で終了です。また、参加者の中に有料アカウントの方がいても、主催者が無料アカウントであれば制限が適用されます。

カウントダウンされているかどうかは、主催者の画面に表示されたタイマーで分かります。(ブラウザ版の画面です)

終了時間が近づくと、主催者および参加者全員に、間もなく会議が終了する旨の通知が表示されます。通知が来るタイミングは、終了5分前や10分前との情報もありますが、筆者が試した際は15分前でした。Google側で細かなアップデートを行っている様子がうかがえます。

最後は、主催者の画面には終了1分前に、参加者の画面には15秒ほど前に再び通知が出て、時間になると前触れなく通信が切れます

会議の予定を決める際に、60分以内で終了するのか、それとも通知が来たら再入室の準備をするのかなど、参加者同士で合意しておくとスムーズです。

無料版Google Meetで長時間のビデオ会議をしたい、と考える方もいるでしょう。3名以上が参加する場合も、工夫次第で実質的に時間を延長できます。ここでは3つの方法を紹介します。

自動終了したら同じリンクで再入室する

Google Meetの会議リンクは、会議が終わると無効になるわけではなく、最後に使用した日から約1年間有効です(一部例外もあります)。そのため自動終了した後に、一度閉じた会議リンクから再び入りなおせば、新しい60分の会議をすぐに開始できます。

ただし、会議の流れが途切れることと、全員が再入室するまで待つ必要があるのはデメリットです。また、会議リンクが無効となってしまった場合は、発行しなおす手間も発生します。

会議を中断し、新しいリンクで入りなおす

60分で自動終了する前に、意図的に会議を中断する方法もあります。たとえば開始から40分で休憩を挟み、再開時には別の会議リンクで集合すれば、自動終了によって話の流れが途切れることはありません。

同じ会議リンクで再開しても良いですが、出入りのタイミングやアプリの仕様変更によっては、最初の時間制限が維持されてしまいます。事前に再開用のリンクも配布しておくと混乱が少ないでしょう。

2つの端末だけで会議を行う

Google Meetの参加人数が3人以上でも、使う端末が2台だけであれば、最長24時間まで会議を続けられます。

たとえば、本社側の会議室に集まった複数人が1台のPCで参加し、別の支店や現場にいる複数人がもう1台のPCで参加するといった使い方です。参加者同士が同じ場所に集まれる場合は、こうした工夫で長時間の会議を行えます。

時間制限を気にせず無料で使えるWeb会議ツールはあるのでしょうか。ここではGoogle Meetを含めた主要なツールの時間制限と、主な機能(参加可能人数、録画機能)を比較します。

会議ツールの無料版比較表(2025年10月時点)

Google MeetZoomMicrosoft TeamsBizMee
(ビズミー)
時間制限60分
(2名までは24時間)
40分60分なし
最大参加人数100名100名100名6名以内
(4名以内推奨)
会議の録画×〇(※)××

※ローカルレコーディングのみ

6名以内の少人数なら、BizMee(ビズミー)を使うと時間制限なしで会議ができます。BizMeeはユーザー登録の必要がなく、URLを発行してすぐに会議を始められる手軽さも魅力なサービスです。

Zoom無料版は、時間制限が40分と短いですが、録画できる点がメリットです。短い会議が多い場合で、録画機能を重視するなら、Zoomが有力な選択肢となります。

Microsoft Teamsは、Web会議の基本的な制限事項はGoogle Meetと変わりません。WordやExcelなどのOfficeソフトを普段から使っている方にとっては、操作の統一感があり、使いやすいツールと言えるでしょう。

なお、無料で使える範囲の広かったSkypeは、2025年5月にサービス終了となりました。代替サービスはMicrosoft Teams無料版で、2026年1月までデータの移行が可能です。

いずれにしても、どのWeb会議ツールも、無料版では時間か人数に制限があります。そのため、利用状況に合わせて工夫するか、有料版へのアップグレードを検討する必要があります。

時間制限を気にせずGoogle Meetを利用したい場合は、有料版を検討しましょう。Google Meet単独でアップグレードすることはできず、さまざまな機能を包括したGoogle Workspaceの有料プランを検討する必要があります。

有料プランを契約すると、Google Meetの時間制限は24時間となり、実質無制限で会議を行えます。

主な有料プランと機能の比較

時間制限をなくしたいだけなら、どの有料プランでも問題ありませんが、ほかの違いはどうでしょうか。ここでは時間制限以外の機能も含めて、主要な有料プランを比較します。

Google Meet無料版と主な有料版の比較(2025年10月時点)

無料版Business Starter
(組織向け)
Business Standard
(組織向け)
Workspace Individual
(個人向け)
月額料金
(年払いの場合)
無料800円/ユーザー1,600円/ユーザー944円
時間制限60分
(2名までは24時間)
24時間24時間24時間
最大参加人数100名100名150名150名
会議の録画××
ブレイクアウト
ルームの作成
××
ノイズキャンセル××
アンケート××
予約スケジュール作成1ページのみ1ページのみ無制限無制限

参照:Google Workspace の各エディションの Meet 機能を比較する|Google Workspace管理者ヘルプ

時間制限を気にせず使いたいだけなら、最も安価なBusiness Starterプランで十分です。一方で、会議の録画やブレイクアウトルームの作成といった便利な機能を使いたい場合は、Business StandardかIndividual以上のプランを選ぶ必要があります。

複数の社員や組織全体でGoogle Meetを利用したい場合は、アカウント管理がしやすい組織向けプランがおすすめです。組織向けプランでは、会議へアクセスできるユーザーを簡単に制限できるため、セキュリティ面でも安心です。

一方、個人事業主の方や個人で活動されている方には、手ごろな価格で機能を増やせるWorkspace Individualプランも検討の価値があります。

なお、組織向けの上位プランであるEnterpriseやEducation Plusでは、組織内へ会議を配信するライブストリーミングも可能です。会議や講義に直接参加できる最大人数を超えて、組織内の多くのユーザーが見学できるため、情報を幅広く共有したい場合に役立ちます。

有料版を契約するメリット:会議の質を高める便利機能5選

有料プランにすると、時間制限がなくなるだけでなく、会議の質や効率を高める機能が使えるようになります。ここでは、Business Standard以上またはIndividualプランで使える5つの機能を紹介します。

会議の録画

会議を録画することで、重要な会議や講義の内容を後から確認したり、欠席者へ共有したりできます。録画はGoogleドライブに保存されるため、どこからでもアクセス可能です。

ブレイクアウトルームの作成

ブレイクアウトルームとは、参加者を少人数のグループに分け、それぞれが独立して議論できる機能です。ブレイクアウトルームを作成できれば、大人数の授業やワークショップなどで、グループワークや意見交換を効率よく進められます。

ノイズキャンセル

マイクが拾ってしまう、キーボードのタイピング音やペットの鳴き声といった雑音を消してくれる機能です。会議の聞き取りやすさが向上し、集中力を保つのに役立ちます。

アンケート

会議中に参加者へアンケートを取り、リアルタイムで意見を収集できます。参加者の理解度を測ったり、多数決で素早く意思決定をしたりしたいときに便利です。集計の手間が減り、会議をスムーズに進められます。

予約スケジュール作成

頻繁にミーティングを行う方は、Googleカレンダーで「予約スケジュール」を作成し、仕事相手やお客様からのミーティング予約を受け付けることができます。

無料のGoogleアカウントでも1ページだけなら予約スケジュールを作成できますが、有料アカウントでは複数作成可能です。さらに個人的な予定や予約スケジュール同士を連動させて、ダブルブッキングせずミーティングを管理できます。

この記事では、Google Meet無料版の時間制限と、解決するための具体的な方法をお伝えしました。

無料版は3名以上の会議は60分までという制限がありますが、休憩を挟んで別のリンクで再集合したり、2つの端末だけで利用するといった工夫で、実質的に時間を延長できます。時間を気にせず使いたい場合の根本的な解決方法は、有料プランの契約です。ぜひご自身の使い方に合った方法を見つけてください。

当サイトの運営者であるオンライン家庭教師GIPSでも、無料のWeb会議ツールを活用しています。オンラインならではの働き方に興味がある方や、ご自身のWebスキルを活かして指導の仕事にチャレンジしたい方は、ぜひお気軽にご連絡ください。

学生・社会人・主婦の方が活躍中
オンライン家庭教師GIPS

オンライン家庭教師は、1対1の個別指導のお仕事です。学生・社会人・主婦など、幅広い方が活躍されています。ネット環境さえあれば、在宅のスキマ時間で働けます。

  • 未経験の方も大歓迎
  • シフトは自由で週1回からOK
  • 時給:1,800円~2,500円