オンライン授業とは?

オンライン授業とは、インターネットを通して行う授業で、物理的な教室に行くことなく、自宅や好きな場所から授業に参加できます。オンライン授業では、ビデオ会議ツール(Zoom、Google Meet、Teams)などを使用して、授業を行います。資料の共有、課題の提出、試験の実施などもすべてオンラインで行われます。

オンライン授業のメリットとデメリット

便利なオンライン授業ですが、メリットとデメリットもあります。

メリット
地理的な制約がなく、どこからでも授業を行えるため、移動時間や交通費を削減できます。またオンライン授業では、解説動画、デジタルコンテンツなど、多様な学習教材を利用できます。

デメリット
物理的な対面での交流がないため、生徒とのつながりが弱まる可能性があります。また、適切なデバイスや安定したインターネット接続が必要であり、これらがないと学習に影響を与える可能性があります。

オンライン授業を行うために、必要な機材やおすすめの授業アプリ、あると便利な補助ツールをご紹介します。

必要な機材

オンライン授業では、インターネット環境+PCまたはタブレットが必要になります。この2つさえあれば、オンライン授業を行うことができます。

①インターネット環境

有線LANと無線LAN(Wi-Fi)はどちらでも大丈夫ですが、インターネット速度が一定基準よりも高速である必要があります。下記Webサイトで10mbps(20mbpsが推奨)以上があれば、問題なくオンライン授業を行えます。

計測ツールhttps://fast.com/ja/

②PCまたはタブレット

PCまたはタブレットが必要です。スマートフォンでも授業自体は行えますが、画面が小さいのでオンライン授業には向いていません。(先生の板書もしずらく、生徒の様子も見づらいです)

最近のPCやタブレットであれば、よほど問題はありませんが、かなり古い端末の場合、顔を映すカメラが内蔵されていないので、外付けのWebカメラが必要になる場合もあります。

授業アプリ

基本的には、どのアプリでもオンライン授業を行えますが、欲しい機能や使いやすさは個人差がありますので、いくつかのアプリを試しながら使ってみると良いです。なお、Zoomは一部有料なので、無料で授業を行いたい場合は、SkypeやGoogle meetがおすすめです。

  • Zoom:40分までは無料で利用できます。時間無制限で利用したい場合は、月額2,000円ほどかかります。どのアプリも「画面共有」する機能がありますが、お互いの画面から書き込みができるのは、Zoomだけですので、生徒と書き込みながら双方向の授業をしたい場合は、Zoomがおすすめです。
  • Skype:1日10時間まで無料で利用できます。Zoomとの違いとして、「ホワイトボード機能がないこと」「相手画面からは書き込みができないこと」の2点があります。ただし、ホワイトボードに関しては、他のアプリ(Miro)などで代用できます。なので、先生だけが画面共有をして授業(解説など)を行いたい場合は、時間を気にせず使えるSkypeがおすすめです。
  • Google meet:こちらもSkypeと同じく、時間無制限で利用できます。ただし、他のホワイトボードアプリと連携して利用する必要があります。また、Jamboardと言うホワイトボードアプリを使用すれば、先生+生徒の2つの画面から書き込みを行えますが、Zoomの画面共有ほど使いやすくはありません。

便利な補助ツール

オンライン授業自体は、インターネット環境+PCがあれば行えますが、以下のツールはあると便利ですので、用途などを紹介していきます。

①タブレット用ペンシル

タブレットで指導する場合は、タブレット用ペンシルがあると便利です。タブレット画面を生徒と共有して、解説を書きこみながら授業を行えるので、オンライン授業で使用する方が多いです。iPadの場合は、Apple pensilが特に使いやすいです。Apple pensilは、1万5,000円ほどと高価ですが、2,000円程のものと比べると、書きやすさが段違いです。

また、PCでもsurfaceなど書き込みができる場合は、同様にペンシルを利用するのがおすすめです。

②ホワイトボードアプリ

Zoomには独自のホワイトボード機能がありますが、その他のアプリを使用する場合、ホワイトボード機能がありませんので、外部のホワイトボードアプリを併用すると良いです。基本的にどのアプリも無料で利用できるので、ご自身が使いやすいものを選ぶと良いです。

③手元カメラ

ノートや問題集などの教材を映しながら授業をしたい場合、手元カメラがおすすめです。多くの手元カメラ(正式名称:書画カメラ)は、USB接続で利用するため、PCで授業をする方におすすめです。(USBの変換プラグがあれば、タブレットでも使用できます)

ただし、1万5,000円程と高価なので、手元カメラと同じ機能をスマートフォンで代用することも可能です。まず、PCなどをZoomやSkypeに接続させて、さらにスマートフォンも接続させます。スマートフォンは、スマホアーム(1,500円ほど)で固定させることで、手元カメラと同じように使えます。PCの画面は先生と生徒の顔を映すために使い、スマートフォンは手元を映すために使えば、手元カメラを使用した授業と同じように行えます。

④ヘッドセット

必須アイテムではありませんが、「生徒の音声が聞き取りづらい」「先生が騒音のある環境にいる」「より鮮明な音声を生徒に聞かせたい」場合などは、用意すると良いです。生徒側も「リビングで受講するため家族の声がうるさい」「より鮮明な音声を聞きたい」などの場合に利用されることがあります。

①タブレットを使用する場合

タブレットを使用する場合、先生と生徒のお互いの画面を共有しながら、先生が書き込みながら解説する形が一般的です。必要に応じて、生徒も書き込みながら授業を行います。共有する画面は、ホワイトボードや写真フォルダにある画像、PDFファイルなどを扱えます。また、YouTubeなどの動画を画面共有することもできます。

②PC+手元カメラを使用する場合

PC+手元カメラを使用する場合、先生は手元のノートやA4サイズくらいのホワイトボードに書き込みながら授業を行うことが一般的です。特に算数(数学)の図形でコンパスや定規を使う場合は、手元カメラでの授業がおすすめです。生徒に手元カメラを利用してもらえれれば、途中式のミスや英語のスペルミスなどに気づけるので、より対面の授業に近い形で授業を行えます。

対面指導と同じような授業では、オンライン授業を上手く行えません。オンラインならではの利点・欠点を意識して、より効果的な授業を行う必要があります。

対面指導よりも事前準備が大切

対面指導では、ある程度その場で柔軟に授業を進められますが、オンラインの場合、生徒の学習状況・リアクションを把握しづらいので、事前に準備することが重要です。生徒の学習状況や進捗、理解度などを踏まえた上で、常に先回りした授業を心がけると良いです。その場その場で授業を進めようとすると、授業の進みが遅くなり、だらっとした雰囲気になってしまいますので、授業準備は、対面指導よりも入念に行うことが一つ目のコツです。

双方向な授業を心がける

これは対面指導でも当てはまりますが、オンラインだとなおさら先生の一方的な授業になってしまうので、常に生徒の反応を見ながら授業を進めることが重要です。先生の解説ばかりにならず、質問をはさみながら授業を進めることで、双方向な授業を行えます。

対面指導よりも150%のリアクション

画面だけだとお互いの気持ちが表れづらいので、いつも以上にオーバーなリアクションをすることで、生徒にも先生の気持ちが伝わりやすくなります。普段通りに話しているつもりでも、オンラインだと暗い印象を与えてしまうこともあるので、対面の150%を意識すると、生徒に明るい印象を与えられます。

オンライン授業では、デジタル教材を利用することもおすすめです。以下の教材は無料で利用できるので、用途に合わせて活用してみて下さい。

ちびむすドリル

ちびむすドリルは、小学校・中学校の内容が、全教科・全単元を無料で利用できます。基礎~標準レベルなので、授業の先取りや勉強が苦手な生徒の補習などに適した内容です。苦手箇所を反復演習したい場合にもオススメです。

ちびむすドリルhttps://happylilac.net/syogaku.html

idrill

idrillは、小学校・中学校・高校の内容が、全教科・全単元を無料で利用できます。こちらも基礎~標準レベルの内容です。ちびむすドリルに比べ解説が多いので、初めて勉強する単元でも学習しやすくなっています。

idrillhttps://iidrill.com/

Quizlet

Quizletは、単語カードなどを無料で利用できます。自分で単語カードを作成しても良いですし、他のユーザーが作成した単語カードも無料で利用できます。「New Horizon」や「ターゲット英単語」と検索すれば、大半の英単語は既に作成されたものがあります。

Quizlethttps://quizlet.com/jp

コロナによってオンラインが普及しましたが、教育現場でもオンラインが活用されています。先生側にとってもメリットのあるものなので、ぜいご自身の状況に合わせてオンライン授業にチャレンジしてみると良いかもしれません。

オンライン授業は、インターネット環境+PCまたはタブレットがあれば、どんな場所でも行えますので、地方で仕事の数が少ない、家事や本業で忙しい、学業や部活と両立させながら働きたい方におすすめです。

オンライン家庭教師GIPSでは、オンライン授業を行ってくださる先生を募集していますので、ぜひお気軽にご応募ください。