初めてオンライン授業をするけど、どのアプリを使えばよいか分からない…
ZoomやSkypeなど、どれを選べばよいか悩みますよね。

この記事では、オンライン授業をするためのおすすめアプリを解説します。先生の授業スタイルや目的によって選び方が異なりますので、ぜひ参考にしてみてください。

オンライン授業アプリとは、インターネットを介して教育を提供するためのアプリケーションのことです。これらのアプリは、教師と学生が遠隔地にいても、ビデオ会議、チャット、教材共有、課題提出などの機能を使って授業を行うことを可能にします。例えば、Zoom、Skype、Google Meet、Microsoft Teamsなどがあります。

オンライン授業アプリは、以下のような特徴を持っています。

  • ビデオ会議機能: 教師と学生がリアルタイムで顔を見ながらコミュニケーションを取れる。
  • 教材共有: ファイルや資料をアップロードし、学生がダウンロードできる機能。
  • 対話ツール: チャット機能やディスカッションボードなど、対話を促進するツール。

オンライン授業アプリの利点には、場所の制約が少ない、柔軟な学習スケジュールが可能、様々な教材へのアクセスが容易などがあります。一方で、インターネット接続具合や個々の学習環境の違いなど、いくつかの課題も存在します。

無料で使えるオンライン授業アプリには、以下のようなものがあります。※一部のアプリは、機能によって無料版・有料版に分かれています。

Zoom

コロナ禍に広く使われるようになったので、ご存じの方も多いかと思います。Zoomは、機能によって有料版もありますが、40分までは無料で利用できます。どのアプリも「画面共有」する機能がありますが、お互いの画面から書き込みができるのは、Zoomだけですので、生徒と書き込みながら授業をしたい場合は、Zoomがおすすめです。

Zoomの特徴は、以下のようなものがあります。

  • ビデオ会議の品質: 高解像度のビデオとオーディオを提供し、安定した接続で知られています。多数の参加者がいても、品質の低下が少ないです。
  • 使いやすさ: インターフェースが直感的で、Zoomを初めて使用する人でも簡単に操作できます。ミーティングの開始、参加、管理が簡単です。
  • 大規模なミーティング: 無料プランでは最大100人まで、有料プランでは500人以上の参加者をサポートするミーティングを開催できます。
  • 画面共有機能: PowerPointや画像・PDFファイルなどをリアルタイムで共有できるため、教材を用いた授業も行えます。また、共有した画面にお互いに文字の書き込みも行えます。
  • 録画機能: 授業画面をローカルデバイスまたはクラウドに録画し、後で参照できます。
  • バーチャル背景: 実際の背景を隠して、バーチャルな背景画像やビデオを設定できます。
  • セキュリティ: パスワード保護、待機室、ミーティングのロックなど、セキュリティ対策が充実しています。
  • チャット機能: ミーティング中のリアルタイムチャットや、ミーティング外でのメッセージ交換が可能です。LINEのチャット機能のようなイメージです。
  • ウェビナーとイベントの開催: 有料プランではウェビナー機能を使用し、大規模なオンラインイベントを実施できます。
  • 統合と互換性: 他の多くのアプリやサービス(GoogleカレンダーやMicrosoft Outlook)との統合が可能です。

Skype

Skypeは、Microsoftが提供する通信アプリケーションです。無料版でも1日10時間まで使えるので、Zoomとは異なり、時間を気にせずオンライン授業を行えます。Zoomとの違いとして、「ホワイトボード機能がないこと」「相手画面からは書き込みができないこと」の2点があります。ただし、ホワイトボードに関しては、他のアプリ(Miro:https://miro.com/ja/)などで代用できます。なので、先生だけが画面共有をして授業(解説など)を行いたい場合は、時間を気にせず使えるSkypeがおすすめです。

Skypeは、以下のような特徴を持っています。

  • ビデオと音声通話: 高品質のビデオと音声通話を提供し、世界中のユーザーとのコミュニケーションに利用できます。
  • 無料通話: Skypeユーザー間の通話は無料です。これにはビデオ通話、音声通話、インスタントメッセージングが含まれます。
  • グループ通話: 複数の人と同時にビデオや音声通話を行うことができます。複数人でのオンライン授業にも利用できます。
  • 画面共有機能: PowerPointや画像・PDFファイルなどをリアルタイムで共有できます。
  • メッセージ: メッセージ、画像、ビデオ、ファイルを共有できます。

Google Meet

Google Meetは、Googleが提供するビデオ通信サービスです。普段の業務で他のGoogleアプリを使用している場合は、Google Meetの利用もおすすめです。

Google Meetは、以下のような特徴を持っています。

  • 高品質のビデオ会議: Google Meetはクリアなビデオとオーディオ品質を提供し、大人数の会議でも安定した通信が可能です。
  • アクセスのしやすさ: Google Meetはブラウザベースで動作するため、専用のソフトウェアをインストールする必要がありません。Googleアカウントを持っていれば、簡単に会議を開始または参加できます。
  • 大規模なミーティング: 無料プランでは最大100人までの参加者をサポートし、有料プランではその数をさらに増やすことができます。
  • 画面共有機能: PowerPointや画像・PDFファイルなどをリアルタイムで共有できます。
  • チャット機能: 授業中にメッセージを交換できるチャット機能があります。
  • 自動字幕: Googleの音声認識技術を利用したリアルタイムの字幕機能があり、アクセシビリティを高めます。

Microsoft Teams

Microsoft Teamsは、Microsoftが提供する通信のためのプラットフォームで、以下のような特徴を持っています。

  • ビデオ会議とオーディオ通話: 高品質なビデオ会議とオーディオ通話機能があります。
  • チャット機能: リアルタイムチャットを行うことができ、個別の会話からグループチャットまで対応しています。
  • ファイル共有と共同作業: Microsoft Office文書をチーム内で共有し、リアルタイムでの共同編集が可能です。
  • 統合されたOffice 365アプリ: Word、Excel、PowerPointなどのOffice 365アプリとの統合があり、アプリ内で直接ドキュメントにアクセスして作業できます。

補助ツールを用いることで、より効果的なオンライン授業を行うことができます。

ホワイトボードアプリ

Zoomは、独自のホワイトボード機能を持っていますが、その他のアプリにはホワイトボード機能がないので、ホワイトボードアプリを併用することで、画面共有+板書しながらのオンライン授業を行えます。

以下のアプリは、全て無料で利用できますので、好みに合わせて選ぶと良いです。

Google Classroom

Google Classroomは、Googleが学校向けに開発した無料のWebサービスで、課題の作成、配布、採点をペーパーレス化、簡素化することを目的としています。このアプリを活用することで、教師と生徒との間でファイルを共有する過程をスムーズに行えます。

Google Classroomは、以下のような特徴があります。

  • 課題管理: 教師は課題を作成し、締め切りを設定し、生徒への配布と提出状況を確認できます。
  • クラスルームの組織化: 用途に合わせて複数のクラスを作成でき、各クラスに教材、課題、アナウンスメントなどを投稿できます。
  • リアルタイムのフィードバック: 教師は生徒の課題にコメントをつけてリアルタイムでフィードバックすることができます。
  • 授業資料の共有: 教材などの資料を簡単にアップロードでき、クラスメンバー(生徒など)と共有できます。
  • 生徒の進捗管理: 生徒の課題提出状況や成績、進捗状況などを管理できます。

先生の授業スタイルによって、おすすめアプリが異なりますので、目的に合わせてお選びください。

生徒に書き込んでほしいならZoom

オンライン授業アプリでは、PCやタブレットなどの画面を相手と共有することができます。つまり、先生の画面上にある教材ファイル(画像やPDFなど)を生徒にも見せることができます。

さらに、どのアプリでも共有した画面に文字を書き込むことができますが、Zoomだけは、相手画面からも書き込むことができます。なので、先生と生徒でお互いに書き込みながら授業をしたい場合は、Zoomがおすすめです。ただし、無料版では40分の時間制限があるので、その点も踏まえて選ぶと良いです。※Zoom有料版(月額およそ2,000円)は、実質無制限(1回30時間)で利用できます。

先生が板書するだけならSkypeなど

生徒が書き込む必要がなく、板書形式で先生のみが書き込めれば良いという場合は、Skypeなど他のアプリがおすすめです。Zoomとは異なり、無料版でも時間を気にせず利用できるので、経済的な負担をおさえることができます。

ただし、Zoomのような独自ホワイトボード機能はないので、Miro(https://miro.com/ja/)などのホワイトボードアプリを併用する必要があります。

本記事では、先生向けのオンライン授業アプリのおすすめを解説しました。

用途や目的によって選び方は異なりますので、先生の授業スタイルに合わせて、オンライン授業アプリを活用してみてください。